スープを発売できるのは…1年後!?

こんにちは!事務局スタッフのみくです。今週は深刻なトラブルがありました。

♢商品化候補決定!早速セントラルパックさんへ連絡!

前回お伝えしたように、商品化するスープの候補が決まりました。

  • 【エントリー№1 松本一本ネギのポタージュ】
  • 【エントリー№3 木曽赤カブのポタージュ】
  • 【エントリー№5 塩尻の冬野菜のポトフ】
  • 【エントリー№6 あやみどりとSPFポークソーセージ、白菜のスープ】
  • 【エントリー№9 ラ・フランスと甘酒のポタージュ】

早速受託製造を予定しているセントラルパックさんに連絡です。果たしてどのスープで商品化することになるのでしょうか?

♢3月に発売できない!

セントラルパックさんに電話したところ、2019年3月の発売に間に合わないということが発覚しました。工場での製造自体は年明けにでもできるのですが、商品として市場に出荷するには経時試験をしないといけないそうです。経時試験とは、製品を一定の期間保管して、品質に問題がないかを調べる試験です。保管中にパウチ内で分離・沈殿が生じないか、菌が発生しないかなどを調べます。この経時試験を基に賞味期限や保管方法が設定されています。

経時試験の方法は各社で異なりますが、セントラルパックさんでは最低でも半年は期間を置きたいとのこと。ネギのポタージュなど、過去に実績のない素材や製品を扱いますからね。今からだと友森シェフの味を工場で再現するのに2ヵ月、経時試験に最低6ヵ月、本製造から出荷に1ヵ月ということで、発売できるのは2019年の冬!

2018年度のふるさと納税の返礼品なのに…。これは困りました。

♢何とかして今年度中にスープを発売できないか…

しかしくよくよしてばかりもいられません。今の自分たちにできることを探します。セントラルパックさんからのアドバイスと、私たちが知恵を絞って出てきた代替案はこちら。

  • 【案1 セントラルパックさんで実績のある野菜・スープに絞る】
  • 【案2 経時試験無しで販売してくれるレトルト食品業者を探す】
  • 【案3 セントラルパックさんで2019年冬(1年後)に販売する】
  • 【案4 冷凍に変更する】

1つ1つ考えていきましょう。

【案1 セントラルパックさんで実績のある野菜・スープに絞る】

セントラルパックさんと電話している中で、ネギや赤カブのポタージュは実績が無いので…という話がありました。ということは逆に既に扱っている野菜・スープであればすぐにでも発売できるのではないでしょうか?セントラルパックさんではミネストローネの製造実績があるので、友森シェフ監修の「最高峰のミネストローネ」ならできるのでは…?ということで折り返しセントラルパックさんに確認しました。

しかし同じミネストローネでも今年度の発売はできないとのこと。現在は北海道の工場からカット野菜を仕入れてスープを作っており、その工場から仕入れたものでないと安全性を担保できないそうです。また農家さんも北海道の工場の指定の農家さんが決まっているそうです。いずれにしろ塩尻野菜をスープにするには経時試験が必要で発売には1年かかってしまいます。

【案2 経時試験無しで販売してくれるレトルト食品業者を探す】

こちらはセントラルパックさんから提案していただいた案です。小さいレトルト食品業者なら、今年度中に発売するという私たちの無茶ぶりにも応えてくれる会社もあるかもしれないとのことです。ただ今から探すのも大変ですし今年度中に発売できる保証もありません。ひとまず他の案を考えることにしましょう。

【案3 セントラルパックさんで2019年冬(1年後)に販売する】

今回の商品開発プロジェクトは、今年度の塩尻市のふるさと納税の返礼品にするというところから始まりました。仮に発売が1年後となる場合、今年度の返礼品としてどうなのでしょうか?塩尻市の担当の職員に訊いてみました。市としては、返礼品を届けるのが1年後でも問題はないとのこと。とりあえず一安心ですが、返礼品を選ぶ側からしたら微妙ですよね。1年待ってでも選んでくれる人がどれだけいるのか…悩ましいところです。

【案4 冷凍に変更する】

9月に学生2人が塩尻で友森シェフと塩尻で打合せした際に、スープをレトルトにするか冷凍にするかという打合せをしました。終電まで続いた議論の結果、塩尻の道の駅やお土産屋さんに置いてもらいたい!ということで常温保管が可能なレトルトに決まりました。その頃同時に製造業者の候補も挙げていたのですが、冷凍であれば友森シェフのお店のすぐ近くの食品業者が作ってくれるとのことでした。そのとき賞味期限の話も出たのですが、賞味期限は自社の基準で決めているそうです。

再度電話で確認したところ、今年度の発売もできるとのことでした。ただ冷凍なので販路が限られるのが難点です。

♢冷凍に変更!

先日のミーティングで、案1以外の3つでどうしたいか、学生達に考えてもらいました。現在のプロジェクトメンバーは3年生が多く、来年度は就活や卒論で活動にあまり参加できなくなってしまいます。現在のメンバーで販売まで行うために、1年後に発売の案3は却下されました。また製造チームでは既に他のレトルト業者を探してあったのですが、代わりのレトルト業者は見つけられなそうだったので案2も却下です。そこで案4の冷凍に変更するということで納得しました。

デザインチームは既にパウチや箱のデザインをしてくれていたのですが、冷凍になるとまた考え直さないといけないことが出てきます。突然のトラブルで戸惑っていますが、活かせるものは活かしつつ引き続き頑張っていきましょう!

とはいえまだ本当に冷凍で作ってもらえるのか決まったわけではありません。相変わらず課題が山積みのしおじり商品開発プロジェクト。次回はまた打合せのために塩尻へ行ってきます!引き続きドキドキひやひやのスープ開発秘話をよろしくお願いいたします♪

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